IDEA magazine342
2010/09
横尾忠則 196X 60-70年代グラフィック撰集


特集:横尾忠則 196X

60-70年代グラフィック撰集
社会やメディアが大きく変動し,カオス的なエネルギーにみちた1960年代,70年代文化。時代のはらわたを切り裂いて登場した,横尾忠則の鮮烈なグラ フィックがいま甦る! 天井桟敷,状況劇場,土方巽,三島由紀夫,高倉健,ビートルズ…。ポスターからブックデザイン,タイポグラフィまで,横尾グラ フィックの精髄を独自の視点でセレクトした一大グラフィック経典,ここに出来! さらに立木義浩,細江英公,石元泰博をはじめとするフォトグラファによる 写真資料とともに,時代の状況が立体的に浮かびあがります。

〈特別寄稿〉立花文穂,服部一成,和田誠

ヤン・ライリッヒ父子とチェコ・グラフィックアートの150年
山口藍初めての作品集『ほがらほがら』

横尾忠則 196X 60-70年代グラフィック撰集

グラフィックデザイン,イラストレーションの領域から出発した横尾忠則は,さまざまな「宣言」などを契機としながら版画,ペインティング,文筆にい たるまで圧倒的な質と量の作品を生み出し続けてきた。本特集は「横尾忠則」という小宇宙がビックバンを起こした時期にあたる1960年代から1970年代 の作品群を,弊誌独自のセレクションで編集したものだ。

一見放らつなその作品群は,グラフィックデザインやタイポグラフィの技術や素材への深い理解に裏打ちされていた。グラフィックデザインの本質的なポ テンシャルのひとつが,横尾忠則という特異点に観察されたのである。そのような「横尾忠則」というメディアのあり方を現代に招来するヴィジュアルな経典と して,本特集が読者諸氏に届くことを願う。

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寄稿
・立花文穂「ヨコオタダノリのエディトリアルデザイン」
・服部一成「僕の横尾忠則体験」
・和田誠「あるイラストレーターの伝記,または横尾忠則讃歌」

ヤン・ライリッヒ父子とチェコ・グラフィックアートの150年
チェコを代表するグラフィックデザインの巨匠であり,デザイン界で最も長い歴史をもつブルノ・グラフィックデザイン・ビエンナーレ(以下「ブルノ・ビエンナーレ)の発起人でもあるヤン・ライリッヒ・シニア(1920-。息子のヤン・ライリッヒ・ジュニア(1950-)も同じくグラフィックデザイナーとして活躍している。
現在,ブルノ・ビエンナーレ2010と並行して,ふたりの仕事を紹介する展覧会「ヤン・ライリッヒの150周年」を開催している。今年,父親は90歳,息子は60歳を迎え,ふたり合わせて150歳を記念したイベントだ。
かつて「アイデア」誌ではブルノ・ビエンナーレを記事として紹介していたが,審査結果の報告に留まっていた。今回は,このビエンナーレを牽引してきた彼ら の仕事とその背景にある歴史に焦点を当て紹介したい。彼らが得意とするポスターを中心に主な作品とインタビューを掲載。自国の変化や親と子という関係性, ブルノ・ビエンナーレをいかに発展させてきたかなど,社会的かつ個人的な側面から両者の仕事を考察する。

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連載 越境のかたち
第4回 加藤賢策×橋詰宗×中村大吾
文・構成:戸塚泰雄

山口藍 初めての作品集『ほがらほがら』

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ミームデザイン学校講義レポート
協力:狩野正博,松田静

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