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特集:宇宙岬ブルース 大竹伸朗, 編集・レイアウト:ED35 / 管弘志 近作集 2001-2003 / GRAPH × GRAPH デザイン・印刷:GRAPH / 現代英国デザイン事情―読解するデザイン: Miles Murray Sorrel FUEL, Rebecca and Mike / ティコズ・ノヴァ IDEA mix グラハム・ウッド / 連載第2回 大竹伸朗オリジナルポスター “宇宙岬” / 連載第21回デザイン豚よ木に登れ 都築響一 / 連載第8回不可視の言語 ポール・エリマン / 連載第2回羽良多平吉オリジナルポスター”ボブ・ディラン2003″ / News + Information別冊付録:華雪篆刻作品集「枕と燈台」 華雪表紙 大竹伸朗
特集:宇宙岬ブルース 大竹伸朗
スケッチや絵画,インスタレーション作品,レコードなど,大竹伸朗が少年時代から作り続けてきた数多の作品より,音楽にまつわるものをセレクトし,紹介す る。大竹自身のバンド19/JUKEや,ヤマタカEYEとのパズルパンクスのためのアートワークや演奏風景,ギター自動演奏装置作品であるダブ平の雄姿と 共に,青江三奈,ボブ・ディラン,ジミー・ヘンドリックス,マーク・ボラン,ジョン・レノン,ディーボ,クラフトワークなどの音楽家をモチーフにした絵画 作品を多数掲載。編集・レイアウト:EDIT35 + 大竹伸朗
管弘志 近作集 2001-2003
建造物やランドスケープを独自の構図で切り取り,具象と抽象が同居する作風で知られるアーティスト・管弘志の作品を約30ページに渡り紹介する。2001年から2003年までの間に描かれた近作を,色彩およびペンによる細やかなタッチを忠実に再現し収録。
現代英国デザイン事情―読解するデザイン
共に英国で現在活躍中の二組のデザイナー,Miles Murray Sorrell FuelとRebecca and Mikeの作品を,23ページに渡り紹介する。Miles Murray Sorrel FUELによる作品の多くは,多くが写真と短いテクストから成るもので,彼ら自身による消費社会に対する鋭い問題提起や,独自のユーモア,未来に対するビ ジョンなどが込められたものだ。一方Rebecca and Mikeは,グラフィックやプロダクトといった既存のカテゴリー内で収まることのないデザイン的アプローチを行い,目の前にある事象の本質の新たな側面を 露わにする。それぞれのデザインに対する向き合い方は異なるが,彼らが作品を通じて表現しているものとは,自身のコミュニケーションに対する哲学であり, デザインの思考体系である。それらは共に客観的に査定され得る性質のものであるがゆえに,既存のグラフィックデザインを巡る文脈内で作り上げられてきた言 語化されることのない暗黙の”美学”に大きく疑問符を投げかけている。
ティコズ・ノヴァ IDEA mix グラハム・ウッド
tomatoのメンバーの一人,グラハム・ウッドによるペーパーバック作品『tycho’s nova』(2001年)を,今回アイデアのために新たに手を加えられた作品を掲載。叙情的なモノクロ写真の上に複数のタイプフェイスが織りなす北欧を舞台とした物語が重なる。全16ページ。ペーパーバック版『tyco’s nova』はこちら。http://www.gingkopress.com/_cata/_grap/tychosn.htm
GRAPH X GRAPH
「デザイン×印刷」をモットーに,印刷会社とデザイン会社としての仕事を統合したより高次のソリューションを提供してきたGRAPH。今号では,GRAPHならではの高度な印刷技術,印刷感覚が表現の中心に取り入れた作品群を掲載する。デザイン・印刷:GRAPH
別冊付録:華雪篆刻作品集「枕と燈台」 華雪
京都在住の書家,華雪による篆刻作品を,別冊として小さな冊子に収録。硬い石の表面から細やかに立ち現れてくる篆刻作品全14点にはそれぞれ,篆刻を刻む華雪自身の心の動きや,刻まれた文字への想いが現れたような短い言葉が付けられている。
連載第2回 大竹伸朗オリジナルポスター “宇宙岬”
連載第2回羽良多平吉オリジナルポスター”ボブ・ディラン2003″
jp
表紙デザイン:大竹伸朗
1955年10月8日,東京生まれ。画家。幼少の頃から絵を描き続け,77年に渡英。80年武蔵野美術大学油絵科卒業。82年に初の個展を開催し,以降国 内外で多くの展覧展を行い注目を浴びる。現在に至るまで,絵画や立体作品,印刷物による作品,パフォーマンスなど,幅広い創作活動を展開し続けている。作 品集に『SO』(UCA),『 ZYAPANORAMA』(朝日新聞社),など。89年頃より愛媛県宇和島市在住。