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巻頭特集: ビョーク vs ミー・カンパニー サウンド&デザイン=ミー・カンパニーによるビョークのイメージクリエイティヴ/最先端を行く特殊効果映像Smoke&Mirrors productions Limited/デザインとインサツ:北川一成/EXIT metal work supply/新連載: 横尾忠則 デザインの原ヴィジョン/特集2: ドイツデッサンコミュニティの中核 grappa design/連載綴じ込み付録: 大竹伸朗両面ポスター
メイン特集:ビョーク vs ミー・カンパニー
90年代を誰よりも体現してきた歌姫ビョーク。彼女の魅力は,彼女自身の持つ強烈な歌唱力と観る者を強く惹きつける溢れんばかりのエネルギッシュな表現力にある。しかし,その成功の裏には彼女を時代の先端へと導くミー・カンパニーのヴィジュアルクリエイティヴによるところも大きい。音楽とヴィジュアル,異なる才能と才能が一体となった時,デザインはかつてない新たな魅力と価値を獲得したのだ。
ドイツデッサンコミュニティの中核
壁が崩れる半年ほど前のベルリンで結成されたgrappa design。そこから飛び出た 2人が1992年に結成したのがcyan。そして残されたgrappa designから,grappa.blottoとgrappa.dorというふたつのグループが生まれた。それぞれが競合しながら活動を続ける彼らのエネルギー溢れる作品を,インタビューと共に紹介。
最先端を行く特殊効果映像
Smoke&Mirrors productions Limitedは,ポスト・プロダクション業界では最も有名なクリエイターがディレクションを行うオープン・アーキテクチャー・ハウスである。彼らは,リーバイスや,アディダス,コカ・コーラ,ナイキなど,超一流のクライアントのコマーシャルフィルムを制作し,見事に成功させてきた。また,マドンナの”Frozen”やマッシヴ・アタックの”Teardrop”,アンダーワールドの”born slippy”など,見ていて気が遠のくような視覚効果を持つビデオクリップをいくつも手掛け常に話題を呼んでいる。日本ではなかなか目にすることのできない彼らの映像作品を,アイデア紙上で公開する。
デザインとインサツ:北川一成
GRAPHの北川一成は,自らデザインを手掛けながら印刷屋としての仕事も行っており,デザインの分かる印刷屋として,先鋭アーティストたちから重宝されている存在だ。またGRAPHを実験の場として捉える北川は,柔軟で豊かな発想の元での制作を続けている。希有なポジションにいられる幸運を最大限に利用し,彼特有のルールの中で動き回る北川のインタビューと共に,GRAPHの代表的な仕事をまとめて紹介する。
EXIT metal work supply
メンバー6名が全員20代という構成のインテリア製作会社EXIT。鉄を中心素材として作られる彼らの洗練された作品からはまるで見えてこない,泥臭い活動の軌跡を語ってもらった。
新連載:横尾忠則 – デザインの原ヴィジョン
時代の流れと共に変化を続ける横尾忠則のデザイン表現。その源となる原風景のまた変化続けている。横尾忠則は今現在,何に心を動かされ,何にデザインの源をみているのか,その動きリアルタイムで追っていく。
大竹伸朗 連載綴じ込みポスター
表紙デザイン:ミー・カンパニー
1985年にロンドンで設立されたデザイナー集団。強いインパクトを持ったビジュアル制作,ブランドイメージやICを得意とし,幅広いクライアントに,アートディレクション,タイポグラフィー,ロゴデザイン,キャラクターデザイン,グラフィックデザイン,アニメーションを提供してきた。近年は,放送用映像,インターネット,テレビゲーム,インテリアデザイン,商品デザインなども手がける。