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情報を「よむ」ためのメディアとその「かたち」を探究し続けたデザイナーの実践的作品集。
活動初期よりデジタルとフィジカルの表現を往復し,デジタルメディアとデザインをつなぐ制作を継続してきた著者の仕事を振り返る初の作品集。
黎明期の実験的なデジタル作品やプロジェクトを起点に,デジタル出版,デジタルフォントの開発,展覧会や博物館のデザイン,雑誌・書籍のエディトリアルデザイン,アーティストたちとの協働,執筆活動など,情報を「読む」という行為のためのデザインを思考し続けた永原の膨大な仕事をアーカイブすることにより,日本におけるデジタルメディアとデザインの1980年代から現在までの変遷を俯瞰する。
■目次
【寄稿】永原康史に
文:藤幡正樹
Introduction
はじめに
1. マルチメディア
[インタビュー:永原康史]
どんなメディアでも本は本だ 「ブック・テクノロジー」というわたしの考え方
聞き手:仲俣暁生
2. アルゴリズミック・タイポグラフィ
[インタビュー:永原康史×タイプバンク]
かなバンク「フィンガー」 次に来る文字を認識し,自動的に文字が変わるフォント
聞き手:杉瀬由希
[対談]鳥海修×永原康史
嵯峨本デジタル活字プロジェクト 平安,近世,そして現代へ
3. はじまり
[対談]藤本由紀夫×永原康史 変化と再解釈
4. RGBカラー
[特別収録]
デジタルカラーリング・ワークショップ 色彩と音楽―コンピュータエイジのための色彩考
5. 祝祭のデザイン
【寄稿】祝祭のデザイン―感覚のコンヴィヴィアリティへ
文:港千尋
6. 展覧会のしごと
7. 作家と本
永原康史の執筆―過去と未来の織物として
文:室賀清徳
あとがき
掲載作品一覧
永原康史(ながはら・やすひと)
グラフィックデザイナー。多摩美術大学情報デザイン学科教授。電子メディアや展覧会などのプロジェクトを手がけ,メディア横断的に活動する。主著書に『インフォグラフィックスの潮流』(誠文堂新光社),『デザインの風景』(ビー・エヌ・エヌ)など。JAGDAデジタルメディア委員会委員長,竹尾アーカイヴスディレクター。
【書誌情報】
書名:よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践
著者:永原康史
仕様:B5変判(縦260×横185mm),256ページ
定価:本体3,800円+税
発売日:2022年6月21日(火)
ISBN:978-4-416-52262-2
【お詫びと訂正】
書籍の掲載情報に下記の誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
掲載ページ | 誤 | 正 | |
p. 46 | 1列目、上から7行目 | 五味彬『Yellows』や『GADGET』など、 | 五味彬『Yellows』や庄野晴彦『GADGET』など、 |
2列目、上から1〜2行目 | 新しいメディアをつくるためは、 | 新しいメディアをつくるためには、 | |
p. 76 | 図版キャプション | 2016年 | 2006年 |
p. 102 | 図版キャプション No. 7 | 1996年 | 1986年 |
p. 125 | 図版キャプション 下左 | ポスター | チラシ |
p. 148 | テキスト出典 | 初出不詳、2012年 | 『なごみ』2012年5月号、淡交社、2012年より |
p. 171 | 下から12行目 | ウェブページ | ディスプレイ |
p. 198 | 図版キャプション No. 5,6 | チラシ、ポスター | リーフレット、車内吊ポスター |
p. 247 | 上から3行目 | 枠組みについてはよい自覚的に〜 | 枠組みについてはより自覚的に〜 |
p. 248 | 共著一覧 2002年 | 本ページ下 | 本ページ下右 |
共著一覧 2006年 | 本ページ下 | 本ページ上 | |
共著一覧 2008年 | 本ページ下 | 本ページ中右 | |
共著一覧 2009年 | 本ページ下 | 本ページ中左 | |
共著一覧 2022年 | 本ページ下 | 本ページ下左 | |
p. 251 | 掲載作品一覧 | 1996年「KISS」ポスター | 1986年に移動 |
p. 254 | 2016年「秀英体展示室」 | 2006年に移動、下記の記載内容に変更 「秀英体展示室」大日本印刷 DNP五反田ビル 設計:乃村工藝社 p.74-77 ▶︎秀英体ウォール ▶︎引出型展示 ▶︎プログラムによる活字組版 |
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p. 255 | 編集協力 | 藤賀日菜子 | 藤賀日陽子 |