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2010年8月23日発売
タイポグラフィの基礎―知っておきたい文字とデザインの新教養
小宮山博史 編
『タイポグラフィの基礎』編集委員会(小宮山博史,日下潤一,向井裕一,境田稔信,小池和夫,長田年伸,府川充男,小形克宏)
「知識に裏打ちされた感性によってタイポグラフィは実現される」
効果的に文字を配列するためには、どのフォントを選び、どのように組めばいいのか? デザインの世界のみならず、オフィスや家庭での書類作成、電子メディアでのテキスト表示など、あらゆる環境で「タイポグラフィ」の理解が求められている。和文から欧文まで各分野の第一人者を執筆陣に迎え、タイポグラフィの背景や考え方を理解するための基礎をまとめた決定版。
タイポグラフィの世界(小宮山博史)
漢字の発明と発展(阿辻哲次)
仮名の誕生(石川九楊)
中国における紙の発明と世界への伝播(石橋正子)
中国・朝鮮における活字の発明(金子和正)
グーテンベルクの活版印刷術発明(雪嶋宏一)
活版印刷術の波及とインキュナブラ(雪嶋宏一)
日本の木版印刷文化(大内田貞郎)
ヨーロッパ近代活版印刷術、日本への伝播(小宮山博史)
近代日本で開発された活字書体(府川充男)
欧文活版書体の系譜(後藤吉郎)
欧文書体設計の現在19世紀から21世紀へ(白井敬尚)
欧文書体の形態的分類について(早川浩)
近代日本の活字設計者たち(府川充男)
和文書体の分類優れたタイポグラフィを生みだすもの(小宮山博史)
モダン・タイポグラフィの理念と展開(山本太郎)
欧文タイポグラフィの伝統と革新1920─30年代(山本太郎)
スイス・タイポグラフィの確立とその影響1950─60年代(神田昭夫+編集部)
大衆文化の新リーダー、アメリカの登場1950─70年代(臼田捷治)
和文活字組版の洗練明治─昭和戦前期(府川充男)
新進デザイナーの台頭1960─70年代(臼田捷治)
金属活字の衰退と写植の定着1980年代(臼田捷治)
嵯峨本──活字による写本の継承(増田はるみ)
金属活字単純だが深遠なノウハウが隠されている(髙内一)
手動写真植字機多書体で柔軟な組版が可能(布施茂)
電算写真植字システム写植機八十年の集大成(布施茂)
デジタルフォント拡大、縮小、変形が自由自在(澤田善彦)
洋紙羊皮紙をモチーフにした紙(宍倉佐敏)
和紙中国から伝来、日本で改良された紙(宍倉佐敏)
和装本の種類(吉野敏武)
西欧装幀本の歴史(大家利夫)
凸版活版を代表とする最も古い方式(板倉雅宣)
凹版グラビアや銅版画が代表例(板倉雅宣)
平版最も一般的なオフセットが代表例(板倉雅宣)
孔版いたって単純、軽便、だから便利(坂本秀童子)
新聞のデザイン広告の構造を取り入れ近代化(府川充男)
雑誌のデザイン欧米の影響と新たな手法の開拓(臼田捷治)
書籍のデザイン「ブックデザイン」への挑戦と達成(臼田捷治)
図表のデザイン情報の視覚化(太田徹也)
レタリング書体を見る目を養い、個性豊かな書き文字を生みだすもの(小宮山博史)
ロゴタイプのデザイン企業理念やイメージの視覚化(冨田由利子)
サインのデザイン迷いから決断へと、人を導く(冨田由利子)
ピクトグラムのデザイン意味や概念を伝える絵文字(冨田由利子)
パッケージのデザインさまざまな機能を満たし、しかも扱いやすい(冨田由利子)
さまざまな言語と文字言葉と表記(小池和夫)
字体、書体とフォント、ファミリー文字をめぐる言葉の矛盾と混乱(小池和夫)
ラテン文字の歴史と日本語ローマ字表記(小池和夫)
漢字をめぐる諸問題の整理(小池和夫)
仮名の歴史と表記法(小池和夫)
活字のエレメント(小宮山博史)
日本語のタイプフェイス・デザイン本文用明朝体を中心に(鳥海修)
活字の単位(府川充男)
紙の判型と規格(林治雄)
本の構造(日下潤一)
版面の設計(日下潤一)
テキストにふさわしい書体の選択(日下潤一)
ラテン文字による欧文組版方法の基礎(家辺勝文)
グリッドシステム(小泉均)
日本語組版方法の基礎(向井裕一)
日本語の句読法(境田稔信)
画面に文字が表示されるまで 文字を扱うコンピュータの仕組み入門篇(高野琢巳)
フォントの中身はどうなっている 文字を扱うコンピュータの仕組み詳細篇(三橋洋一)
タイポグラフィ年表
索引
執筆者一覧
阿辻哲次,石川九楊,石橋正子,金子和正,雪嶋宏一,大内田貞郎,小宮山博史,府川充男,後藤吉郎,白井敬尚,早川浩,山本太郎,神田昭夫,臼田捷治,増田はるみ,髙内一,布施茂,澤田善彦,宍倉佐敏,吉野敏武,大家利夫,板倉雅宣,坂本秀童子,太田徹也,冨田由利子,小池和夫,鳥海修,林治雄,日下潤一,家辺勝文,小泉均,向井裕一,境田稔信,高野琢巳,三橋洋一
『タイポグラフィの基礎』に以下の誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。
p.164 欄外註① 4行目
誤[p. 174 コラム1]
正[p. 168 コラム1]
p.169 2段目 最終行
誤 註・5
正 註・6
p.169 欄外註⑤ 註番号
誤 5
正 6
p.170 1段目 9行目
誤 註・6
正 註・7
p.170 2段目 最終行
誤[p. 174 コラム2]
正[p. 168 コラム2]
p.170 欄外註⑥ 註番号
誤 6
正 7
p.171 2段目 4行目
誤 註・7
正 註・8
p.171 欄外註⑦ 註番号
誤 7
正 8