《特集1》浅葉克己の記（しるし）。
1960年代後半から活動を開始し、西武百貨店の一連のキャンペーン広告を手がけるなど広告デザインの黄金時代を築き上げた浅葉克己。本特集では、浅葉の活動を「文字研究時代」「広告黄金時代」「アートディレクション確立時代」「誕生から文字設計時代」の4つの時代に分け、現在から過去へと年表形式でさかのぼる。デザイン史も併記することにより、浅葉が時代をいかに読み込み、自身の「しるし」として刻みつけてきたのかを辿る。浅葉克己のグラフィックとテキストが織りなす、バラエティ・ブック。

インタビュー：糸井重里，秋山晶
寄稿：杣田佳穂、林真理子、森本千絵、長友啓典、三宅一生、林英哲、服部克久、奥村靫正、篠田正浩、茂木健一郎、操上和美、照沼太佳子、藤井保、十文字美信、日比野克彦、坂田栄一郎、西村佳也、小池一子、細谷巖
《特集2》奥村昭夫と日常
《連載》20世紀エディトリアル・オデッセイ 第7回
「バック・トゥ・ザ・フィフティーズ」
《特別企画》仲條正義展 笑っちゃってEASY思い出してCRAZY
仲條正義×服部一成×穂村弘　ギャラリートーク（ほぼ）全記録

《特集1》浅葉克己の記（しるし）。
2012-1990年　文字研究時代
1989-1975年　広告黄金時代
1974-1964年　アートディレクション確立時代
1963-1940年　誕生から文字設計時代
浅葉克己インタビュー
キングコング中国へ行くー日中友好兵兵球愛好芸術家訪華団　浅葉克己
めずらしい北斎春画ー浅葉克己コレクション

《特集2》奥村昭夫と日常
ロート製薬や江崎グリコをはじめ、おなじみのロゴマークで知られる奥村昭夫。奥村自身の言葉とともにロゴや名刺、パッケージ、ピクトグラム、教育活動、創作落語、孫との共同作品まで紹介。「表現は5%、考え方が95％」と語る氏の日常とデザインの関係をさまざまな角度からひもといていく。

《連載》20世紀エディトリアル・オデッセイ 第7回
「バック・トゥ・ザ・フィフティーズ」
文・構成：赤田祐一×ばるぼら
日本の戦後カルチャーにおいて繰り返し浮上する50sカルチャー。その影響力を活動ジャンルの異なる作家、デザイナー、アーティストの証言で明らかにする。
インタビュー：山崎眞行（ピンクドラゴン）、水野良太郎、バロン吉元、金子國義

《特別企画》仲條正義展 笑っちゃってEASY思い出してCRAZY
仲條正義×服部一成×穂村弘　ギャラリートーク（ほぼ）全記録
40年以上にわたる資生堂企業文化誌『花椿』のAD、資生堂パーラーのロゴタイプやパッケージデザインなど、資生堂の仕事を数多く手がけてきたデザイ ナー、仲条正義。仲條が資生堂ギャラリーで行った個展に際し、服部一成と穂村弘を迎えて行われたトークショーの模様をほぼ完全収録、展示作品とともに掲載 する。

お詫びと訂正

『アイデア』355号内におきまして以下の誤りがございました。関係者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを，深くお詫び申しあげます。（最終更新：2012-10-11）

p. 012
左下「らんたんフェス」の写真に、撮影者のクレジットが未掲載でした。
写真：西田昌史

p. 019
年表8行目の作品名に誤りがあります。
誤：「図形落語」
正：「図形楽譜」

p. 047
年表8行目の展覧会名に誤りがあります。
誤：「美術と芸術　ロシアアバンギャルドと舞台美術 1990-1930　ロバーノフ＝ロストフスキー・コレクション」
正：「美術と演劇　ロシア・アヴァンギャルドと舞台芸術 1900-1930　ロバーノフ＝ロストフスキー・コレクション」

p. 167
左下の図版キャプション3に誤りがあります。
誤：1982年8月16日
正：1983年8月16日