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特集:日本オルタナ出版史 1923-1945 ほんとうに美しい本
関東大震災(1923年9月1日)と敗戦(1945年8月15日)。日本人の精神史に強い影響を与えた二つの出来事に挟まれた時代は,日本における出版の青春期でもあった。時代を駆け抜けたインディペンデントでオルタナティヴな出版人たちの可能性を出版の未来へとつなぐ総力特集。
*三部作の続編となる戦後編はこちらから、完結編はこちらから。
自由民権運動家の最後
宮武外骨
アナーキスティック・ポーノグラファーズ
伊藤竹酔、坂本篤、梅原北明、竹内道之助
出版者としてのサンボリスト/モダニスト詩人の肖像
北原鉄雄、長谷川巳之吉、春山行夫、平井功、岩佐東一郎
コスモポリタニズム‒ジャポニズム往還
田丸卓郎、福原信三、岡村祐之、上村益郎
空想的社会主義あるいは民衆的工芸運動
柳宗悦、寿岳文章、西川満、山崎斌
フレンチ‒ジャーマン純粋病患者たち
江川正之、草野貞之、野田誠三、山本武夫
趣味人・好事家・蒐集狂コミュニティ
神代種亮、斎藤昌三、岩本和三郎、廣瀬千香
限定本のハード・コア
五十沢二郎、秋朱之介、平井博、志茂太郎、森谷均
構成・文: 郡淳一郎
執筆協力: 扉野良人、高橋信行、室賀清徳
書体情報鑑定: 岡澤慶秀、編集協力: 川本要
デザイン:白井敬尚、撮影: 山田能弘
表紙イメージ:武井武雄『銅版絵本 地上の祭』( アオイ書房、1938)より
©岡谷市、イルフ童画館
宮武外骨
伊藤竹酔
坂本篤
梅原北明
竹内道之助
北原鉄雄
長谷川巳之吉
春山行夫
平井功
岩佐東一郎
田丸卓郎
福原信三
岡村祐之
上村益郎
柳宗悦
寿岳文章
西川満
山崎斌
江川正之
草野貞之
野田誠三
山本武夫
神代種亮
斎藤昌三
岩本和三郎
廣瀬千香
五十沢二郎
秋朱之介
平井博
志茂太郎
森谷均
《連載》20世紀エディトリアル・オデッセイ 第6回 米澤嘉博の書物迷宮
構成・文:赤田祐一×ばるぼら
写真:島隆志
コミックマーケットの代表を務めた人物として知られ、2006年に53歳で急逝した米澤嘉博は、マンガを中心とする大衆文化の評論家であり無類の古 書コレクターでもあった。1920年代に始まるモダニズム時代以降の文献を好み、買い込んだ古本・雑誌は14万冊にも及ぶ。それらは散逸を免れ、新設され た自宅書庫と米澤嘉博記念図書館に保管されることとなった。本連載では本邦初公開となる自宅書庫と米澤嘉博記念図書館の内部を開示し、米澤の知の集積を視 覚化する。
《連載》エミール・ルーダー:本質的なもの 第4回 リズム
デザイン:ヘルムート・シュミット
タイポグラファ、エミール・ルーダー(Emil Ruder, 1914 – 1970)が1960年代に「TM」誌上で発表し、のちに名著『タイポグラフィ』へと発展した伝説的連載を翻訳する。最終回のテーマは「リズム」。タイポグラフィにおけるリズムの本質を鋭い視点と実例で論じる。
エミール・ルーダーの「本質的なもの」シリーズと名著『タイポグラフィ』
文・ヘルムート・シュミット
《連載》デザインの辺縁 vol.4 佐藤直樹
聞き手・デザイン:原田祐馬 構成・文:多田智美 写真:増田好郎
今回のゲストは、1998年よりさまざまなイベントやプロジェクトのCI、VIなどのアートディレクションをはじめ、書籍・雑誌・カタログといったエディトリアルデザインを多数手がけるASYL代表の佐藤直樹。各自の思考プロセスを紐解くことで、デザインの辺縁を辿る。
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