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大特集 日本のタイポグラフィ 1995-2005/緒言/秋山伸,味岡伸太郎,東幸央,有山達也,海野幸裕,太田徹也,緒方修一,葛西薫,勝井三雄,菊地信義,木村裕治,日下潤一,工藤強勝,クラフト・エヴィング商會,桑畑吉伸,小泉均,近藤一弥,斉藤昭 (Veia) ,坂野公一,佐藤淳,佐藤直樹,澤地真由美,清水正己,白井敬尚,杉浦康平,杉下城司,鈴木成一,鈴木一誌,祖父江慎,立花文穂,戸田ツトム,中垣信夫,中島英樹,仲條正義,永原康史,新島実,服部一成,原研哉,羽良多平吉,フィッシュデザイン,府川充男,フラグメント,HOLON,松田行正,間村俊一,三木健,道吉剛,ミルキィ・イソベ,向井裕一,宗利淳一,望月玲子,森大志郎,矢萩喜從郎,山口信博,山田英春/言葉と略歴/掲載デザイナー連絡先一覧/「現代日本のタイポグラフィを展望する」山本太郎/「あの一〇年、その一〇年、この一〇年 普遍のタイポグラフィ街道の十字路に佇む」片塩二朗/座談会「タイポグラフィの七燈」郡淳一郎+白井敬尚+室賀清徳/参考文献一覧/インフォメーション表紙デザイン:白井敬尚 表紙英文翻訳:河野三男
日本のタイポグラフィ 1995-2005
1995年から2005年までの10年間で、タイポグラフィにおいて変わったもの、変わらないものは何か? 55名のデザイナーを迎え日本のタイポグラフィの現在を通覧する大特集。
秋山伸 Shin Akiyama
一九六三年新潟県生まれ。一九八六年、東北大学工学部建築学科卒業。一九八八年、東京芸術大学大学院建築専攻修了。転職を重ねたのち、フリーランスに。二 〇〇三年、シュトゥッコ設立。受賞にライプチヒ国際ブック・デザイン・コンペティション「世界で最も美しい本」入賞、ほか。コレクションにドイツ国会図書 館付属 書籍・活字博物館。
味岡伸太郎 Shintaro Ajioka
一九四九年愛知県豊橋市生まれ。一九六四年頃よりグラフィックデザインに興味を持ち、その後美術にも興味を覚え、一九八〇年以後、国内外にて個展。一九九〇年より「地質調査」と題した土を使ったインスタレーション作品を各地で発表。一九八四年、かな書体「小町」「良寛」の写植文字板化、以後「行成」「築地」「弘道軒」の五書体のバリエーション、約一五〇書体を制作。一九九五年、「日本タイポグラフィ年鑑」大賞、「年鑑日本のタイポディレクション1994」会員銅賞等受賞。一九八七年頃より建築デザインを始め、日本商環境デザイン賞等受賞。現在、美術・デザイン双方に片寄らず、係わった全てを継続中。
東幸央 Yukio Azuma
一九五〇年生まれ。「日本のタイポグラフィ展」(東京~大阪~ニューヨーク、一九八二年)、「東幸央 装丁展」(王子ペーパーギャラリー、二〇〇〇年)ほか。著書に『空の本』(萩野アンナとの共著、一九九六年、PARCO出版)、『北緯44度 その駅の名は北浜』(二〇〇四年、柏書房)。
有山達也 Tatsuya Ariyama
中垣デザイン事務所にデザイナーとして約三年勤務。一九九三年、アリヤマデザインストア設立。「マルコポーロ」(文藝春秋、AD石崎健太郎)のデザインに参加する。その後「ERiO」(NHK出版)、「store」(光琳社出版)、「ゆめみらい」(ベネッセコーポレーション)、「ku:nel」(マガジンハウス)、「FOIL」(リトル・モア)などのアートディレクションを担当。
海野幸裕 Yukihiro Unno
一九七四年東京造形大学卒業。同年ソニー株式会社入社。新たなエディトリアルデザインを目指し、一九七八年株式会社工作舎へ参加。「オブジェマガジン遊」の第二期から第三期の制作に従事し、『全宇宙誌』などの単行本制作にも関わる。一九八三年フリーとなり、一九八四年海野幸裕デザイン事務所設立。雑誌、単行本を中心にエディトリアルデザイン活動を展開。主なデザイン制作として、「EXPOユ85 VIPカタログ」、科学雑誌「クォーク」(講談社)、『朝日百科 植物の世界』(朝日新聞社)、『江戸百夢』(朝日新聞社)、『マイルス・デイヴィスの真実』(平凡社)など。
太田徹也 Tetsuya Ota
。現在に至る。一九八三年「日本企業のCI展」(松屋・デザインギャラリー)、一九九一年「ダイヤグラム展」(ggg)、一九九三年「S.I mapと国際単位展」(TDS)、二〇〇〇年「ダイヤグラム展」(MOTS)、二〇〇三年「本のInside-Out展」(gallery 5610)。一九九一年カタログポスター展「通産大臣賞」、TDS「会員・銅賞」、一九九二年「ADC賞」「原弘賞」、二〇〇二年装幀コンクール「文部科学大臣賞」など。一九八九年『CI=マークロゴの変遷』出版(六耀社)。現在、JAGDA、TDS、JTA各会会員。
緒方修一 Shuichi Ogata
一九六三年福岡県生まれ。株式会社新潮社装幀室を経て有限会社ラーフイン設立。代表取締役。ジャンルを問わず数多くの装幀を手がける。現在雑誌「coyote」で、アートディレクターを務める傍ら、誌上でドキュメント「鐘の鳴る町町」を執筆連載中。
葛西薫 Kaoru Kasai
一九四九年北海道生まれ。(株)サン・アド。アートディレクターとして、サントリーウ-ロン茶、ユナイ テッドアローズなどの長期にわたる広告制作の他、CIサイン、空間計画、装丁など活動は多岐にわたる。近作に六本木ヒルズTORAYA CAFモフための一連のグラフィックワーク、都立つばさ綜合高校の壁面「Wisdom on Wall」、映画「誰も知らない」、演劇「ワニを素手でつかまえる方法」の宣伝美術、装丁『蛇にピアス』などがある。
勝井三雄 Mitsuo Katsui
一九三一年東京生まれ。東京教育大学卒業。グラフィックデザイン全般をはじめ、大阪万国博、沖縄海洋博、つくば科学博のAD、花博シンボルマーク等を手が ける。テクノロジーを使った表現を生かし新たなコミュニケーションの領域を拓く。武蔵野美術大学名誉教授。カメレオン・プロジェクト代表。JAGDA理 事。日本展示学会理事。東京ADC、AGI各会員。東京ADC会員賞、毎日デザイン賞、講談社出版文化賞、勝見勝賞、芸術撰奨文部大臣賞、紫綬褒章、NY ADC金賞、ラハチ、ブルノ、メキシコ、ワルシャワ、各国ビエンナーレで金賞・グランプリ等、受賞多数。
木村裕治 Yuji Kimura
北海道生まれ。武蔵野美術大学造形学部商業デザイン科卒。森啓デザイン研究室を経て、江島デザイン事務所に一〇年間在籍。一九八三年木村デザイン事務所を設立。「エスクァイア日本版」、全日空機内誌「翼の王国」、「ミセス」、「ハイファッション」、「ミスター」、「マリ・クレール」、「週刊朝日」表紙、「東京人」、「婦人公論」、「マーサスチュワートリビング」、「鳩よ!」、「和樂」、「暮しの手帖」ほかの雑誌、PR誌、書籍装丁など、エディトリアルを主としたアートディレクション及びデザインに携わる。講談社出版文化賞受賞。
日下潤一 Junichi Kusaka
一九四九年香川県観音寺市生まれ。育ちは大阪。主な仕事はブックデザインと「芸術新潮」「小説現代」のアートディレクション。二〇〇一年HBギャラリ-にて『絵と本展』。印刷史研究会同人。二〇〇六年九月『続・絵と本展』開催予定。
工藤強勝 Kudo Tsuyokatsu
一九七六年デザイン実験室主宰。建築誌「SD」、文化誌「別冊太陽」、「日 経アート」や多くのPR誌のエディトリアルデザイン・ディレクションを歴任。様々な分野の造本装幀や展覧会のポスター・図録デザインを手がけるほか、グラ フィックデザイン、タイポグラフィックデザイン、ブックデザインの評論を著わす。一九九六年「工藤強勝『書物の仕事』展」、二〇〇四年「工藤強勝『書物の 形・色・素材』展」開催。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科講師。監修書に『編集デザインの教科書』(日経BP社)、『書物の時空』(竹尾)がある。第七回桑沢賞受賞。
クラフト・エヴィング商會 Craft Ebbing & Co.
吉田浩美、吉田篤弘による制作ユニット。著書に『クラウド・コレクター 雲をつかむような話』『すぐそこの遠い場所』『らくだこぶ書房21世紀古書目録』『ないもの、あります』『テーブルの上のファーブル』(以上、筑摩書房)『じつは、わたくしこういうものです』(平凡社)などがある。著作の他に装幀デザインを手がけ、二〇〇一年、講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞。
桑畑吉伸 Yoshinobu Kuwahata
一九五七年生まれ。一九七九年東洋美術学校卒業。一九八四年―九五年美術出版デザインセンター勤務。一九九五年独立、ヨシノブクワハタデザインルーム設立。
小泉均 Hitoshi Koizumi
一九五八年東京生まれ。一九八四年青山でフリーランスのデザイナーとして仕事を始める。一九八六年日経デザイン広告賞サイエンス部門受賞。一九九〇年―九 三年スイス・バーゼル・デザイン学校の応用印刷デザイン科でウォルフガング・ワインガルトに師事。現在、RockSonDoというユニットでタイポグラ フィ、書籍デザインを中心にグラフィックデザイナーとして活動中。JALSAの機関誌のエディトリアル・デザイン。JAの全国各地の広報誌の指導などにあ たる。長岡造形大学視覚デザイン学科教授、桑沢デザイン研究所夜間部講師。
近藤一弥 Kazuya Kondo
一九六〇年東京生まれ。一九八二年成城大学文芸学部卒業。一九八五年桑沢デザイン研究所グラフィック研究科卒業。一九九二年カズヤコンドウ設立。一九九八 年東京ADC原弘賞受賞。二〇〇〇年ブルノグラフィックビエンナーレ・プラハタイポデザインクラブ賞受賞。アート関連のエディトリアル、ヴィジュアルデザ インを中心に幅広く活動。斬新かつコンセプチュアルな美術展カタログデザインでは「もうひとつの展覧会」とも評される領域を展開する。また『安部公房全 集』のブックデザインでは、文学全集の新たな可能性を提示している。
Veia 斉藤昭 Akira Saito
一九五六年秋田生まれ。阿佐ヶ谷美術学園卒、ツルモト・ルーム、ペンシルスタジオを経て、一九九五年に独立しVeiaを設立。『AKIRA』『KABA Otomo Katsuhiro art work』『THE ART OF STEAMBOY』など大友克洋氏の関連著作のADのほか、「ヤングマガジン」誌の表紙及びカラーページのアートディレクションを務めるかたわら最近では書籍、ノベルズ、文庫等の装丁や宣伝物のデザインも手がけている。
坂野公一 Koichi Sakano
一九七〇年神戸市出身。welle design (ヴェレデザイン)代表。一九九三年神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科卒業。一九九三年ソニー株式会社入社。製品マニュアルのデザイン担当。一九九六 年グラフィックデザイナーの杉浦康平氏に師事。二〇〇三年四月welle design設立。現在書籍の装幀、マニュアルや教科書などのエディトリアルデザインが仕事の中心となっている。
佐藤淳 Jun Sato
一九五四年大阪市生まれ。育英工業高等専門学校(現サレジオ工業高等専門学校)印刷工学科、工業デザイン学科で徹底的なタイポグラフィ教育を受ける。大阪 芸術大学デザイン学科を卒業後、佐藤淳デザイン室を設立。京都造形芸術大学情報デザイン学科教授。著書に『イラストレーションの展開とタイポグラフィの領 域』(角川書店)『書物の中の宝石』(京都造形芸術大学副教材)『欧文書体百花事典』(朗文堂)がある(いずれも共著)。組版工学研究会会員、タイポグラフィ学会会員。
佐藤直樹 Naoki Sato
一九六一年生まれ。一九九四年「ワイアード」日本版創刊にあたりアートディレクターに就任。クリエイティブディレクターを経て一九九八年(株)アジール・ デザイン設立。多様なメディアにコミットしつつ企画・ディレクション・デザインをトータルに行う。二〇〇四年には広告ジャンルの強化にあたり(株)アジー ル・クラック設立。二組織の横断的機能を持ち、コアなクリエイティビティと広範なコミュニケーションを交差させる独自のスタンスで活動中。東京ADC賞、 NY ADC銀賞他、国内外で受賞多数。多摩美術大学助教授、武蔵野美術大学非常勤講師。
澤地真由美 Mayumi Sawachi
一九七五年東京都墨田区生まれ。一九九五年松田行正氏のもとで、デザイナー開始。文字、文字組を根本から学ぶ。マツダオフィスでは「デザインの現場」「10+1」などを担当。2002年独立。雑誌のエヂィトリアルや書籍の装丁を中心に活躍中。
清水正己 Masami Shimizu
一九五三年生まれ。多摩美術大学デザイン科卒業。一九七九年流行通信社入社。一九八五年「スタジオ・ボイス」のエディトリアルデザインでADC賞受賞。一九八六年「清水事務所」を設立して独立。同年再度ADC賞を受賞。また、NY ADC賞、クリオ賞(ファイナリスト賞)、日本雑誌広告金賞、フジサンケイグループ広告大賞、朝日広告賞、通産大臣賞(パッケージ)、日経広告優秀賞、読売広告大賞金賞など多数受賞。
白井敬尚 Yoshihisa Shirai
一九六一年愛知県生まれ。株式会社正方形、正方形グラフィックスをへて、一九九八年に白井敬尚形成事務所を設立。おもにタイポグラフィを中心としたデザイ ンワークに従事している。京都造形芸術大学情報デザイン学科および武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科非常勤講師。著作に『イラストレーションの展開とタ イポグラフィの領域』(共著、角川書店、一九九八年)、『欧文書体百花事典』(共著、朗文堂、二〇〇三年)、『日本の近代活字 本木昌造とその周辺』(共著、近代印刷活字文化保存会、二〇〇三年)などがある。
杉浦康平 Kohei Sugiura
東京生まれ。グラフィック・デザイナー。神戸芸術工科大学名誉教授。六四年―六六年、ドイツのウルム造形大学客員教授。七〇年頃よりブックデザインを始め、ヴィジュアル・コミュニケーション論、曼陀羅や宇宙観を中心とするアジア図像研究を展開。主な作品に「SD」「銀花」「伝真言院両界曼陀羅」のデザイン、「アジアの宇宙観」展の企画構成など。主な編・著書に『文字の宇宙』(写研)、『宇宙を呑む―アジア巨大神の系譜』(講談社)、『かたち誕生』『花宇宙=生命樹』(共にNHK出版)、『宇宙を叩く』(工作舎)。毎日芸術賞、紫綬褒章などを受賞。
杉下城司 Joji Sugishita
一九六五年東京生まれ。グラフィックデザイナー。日本大学農獣医学部卒業後、株式会社正方形に入社。一九九八年よりフリーランスとなる。主な著作に『文字百景』「永遠のモダニスト」(朗文堂、一九九九年)、『書物のなかの宝石』(共著、京都造形芸術大学、二〇〇一年)、『欧文書体百花事典』(共著、朗文堂、二〇〇三年)など。タイポグラフィ学会会員、京都造形芸術大学非常勤講師、東洋美術学校非常勤講師。
鈴木一誌 Hitoshi Suzuki
一九五〇年東京都生まれ。グラフィックデザイナー、『d/SIGN』誌責任編集。グラフィックデザイナー杉浦康平のもとで一二年間アシスタントをつとめ、一九八五年に独立。〈装幀〉ではなく、〈ブックデザイン〉の立場から書物=ページに関わりたいと思っている。二〇〇一年よりデザイン批評誌『d/SIGN』を、戸田ツトムとともに責任編集。おもな著書に『画面の誕生』(みすず書房、2002年)『ページと力』(青土社、2002年)。共著に『知恵蔵裁判全記録』(太田出版、2001年)。
祖父江慎 Shin Sobue
一九五九年愛知県生まれ。アートディレクター、グラフィックデザインナー。一九七九年多摩美術大学グラフィックデザイン科入学、一九八一年中退。フリーと なる。一九九〇年コズフィッシュ設立、代表に。本のデザインを中心に、広告やグッズデザインなど幅広く活躍する。主なブックデザインに『伝染(ルビ‥う つ)るんです。』(吉田戦車、小学館)、『どすこい(仮)』(京極夏彦、集英社)がある。一九九七年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞、二〇〇三年造本装幀コンクール文部科学大臣賞受賞。
立花文穂 Fumio Tachibana
アーティストとして国内外で作品を発表する他、本の装幀をはじめ、グラフィックデザイナーとしても活動。二〇〇四年、ブルノ国際グラフィックデザインビエンナーレグランプリ受賞。二〇〇五年、紙・文字・本にまつわるデザイン・生産の場として「立花文穂プロ.」設立。作品集に『クララ洋裁研究所』(バーナーブロス刊)がある。
戸田ツトム Tztom Toda
一九五一年東京生まれ。グラフィックデザイナー。二〇〇一年より『d/SIGN』誌責任編集。一九八〇年以降、作業の照準をエディトリアルデザインに集 中、思想書の造本装幀をはじめとして、雑誌やCD-ROMのデザイン・アートディレクション、ハイビジョン映像制作など膨大な仕事を手掛けている。著書に 『断層図鑑』(北宋社、一九八六年)、『D-ZONE エディトリアルデザイン1975-1999』(青土社、一九九九年)、『電子思考へ… デジタルデザイン、迷想の机上』(日本経済新聞社、二〇〇一年)などがある。
中垣信夫 Nobuo Nakagaki
一九三八年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学卒業。ウルム造形大学留学。一九六四年―七三年杉浦康平デザイン整合性を日本に適応させた精度を求め、ひとつの 指標たりうる水準を一貫して追及している。エディトリアル・デザインでは「美術手帖」のアート・ディレクション、平凡社ライブラリー五〇〇冊、美術出版社 の[カラー版]シリーズ。代表作には「アメリカを知る事典」「日本美術史事典」「字通」(以上、平凡社)「花鳥風月」(今井俊満、美術出版社)で講談社出版文化賞を受賞。
中島英樹 Hideki Nakajima
アート・ディレクター、グラフィック・デザイナー。ロッキング・オンを経て、一九九五年有限会社中島デザイン設立。AGI会員、NY ADC会員、東京ADC会員、東京 TDC会員。
仲條正義 Masayoshi Nakajyo
一九三三年東京生まれ。一九五六年東京芸術大学美術学部図案科卒業。同年資生堂宣伝部入社。一九五九年同社退社、(株)デスカ入社。一九六〇年同社退社後、フリー。一九六一年(株)仲條デザイン事務所設立。二〇〇五年現在、ADC、JAGDA、TDC会員、女子美術大学客員教授。
永原康史 Yasuhito Nagahara
一九五五年大阪生まれ。グラフィックデザイナー。ブックデザインをバックグラウンドとして、電子メディアのプロデュースや制作、展覧会のアートディレク ションなどを手掛け、メディア横断的なデザインを推進する。一九九七年よりIAMAS、一九九八年より慶應義塾大学SFCで教鞭も執る。主な仕事に「本阿 弥光悦マルチメディア展示プロジェクト」など。現在、愛知万博「サイバー日本館」アートディレクター。著書に、『デザイン・ウィズ・コンピュータ』(エムディエヌコーポレーション)、『日本語のデザイン』(美術出版社)などがある。
新島実 Minoru Niijima
一九四八年生まれ。一九八〇年渡米、一九八一年米国エール大学大学院に留学、グラフィックデザインとタイポグラフィをポール・ランド、ブラッドベリ・トン プソン、ハーバート・マター等に学ぶ。一九八三年修了、美術学修士号を授与される。ラハチポスタービエンナーレ、世界ポスタートリエンナーレトヤマ、ワル シャワポスタービエンナーレ、メキシコポスタービエンナーレ等に入選。全米大学出版局協会デザイン賞受賞。美術展カタログコンクール優秀賞受賞(南天子画 廊)。全国カタログ・ポスター展通産大臣賞受賞。武蔵野美術大学教授。AGI会員。
服部一成 Kazunari Hattori
一九六四年東京生まれ。アートディレクター、グラフィックデザイナー。一九八八年東京芸術大学デザイン科卒業、ライトパブリシテイを経てフリー。おもな仕事に、「キユーピーハーフ」(一九九八年から)などの広告のアートディレクション、「流行通信」誌リニューアルのアートディレクション(二〇〇二年―〇四年)、「ポカリスエット・地球ボトル」(二〇〇四年)などのパッケージデザイン、「旺文社プチロワイヤル仏和辞典」(一九九七年)などのブックデザイン。JAGDA新人賞、ADC賞、ADC会員賞、東京TDC会員賞、第6回亀倉雄策賞などを受賞。
原研哉 Kenya Hara
一九五八年生まれ。グラフィックデザイナー。武蔵野美術大学教授。コミュニケーションを基本とした多岐に渡るプロジェクトに携わる。近年の仕事として長野 オリンピックの開・閉会式プログラム、二〇〇五年愛知万博のプロモーション。松屋銀座リニューアル、梅田病院のサイン計画などがある。また二〇〇一年から は無印良品のアートディレクターを務める。受賞歴は、東京ADC賞、日本文化デザイン賞、第一三回原弘賞、第三回亀倉雄策賞、毎日デザイン賞等多数。近著 『デザインのデザイン』(岩波書店)は、昨年度の「サントリー学芸賞」を受賞している。
羽良多平吉 HeiQuiti Harata
一九四七年東京生まれ。東京芸術大学卒業。一九七〇年代初めより、エディトリアル・デザインを中心に多くの書容設計の仕事を通して若い読者層の支持を得 る。一九八九年EDiX(エディックス)を設立。一九九五年以降Macintosh DTPに新境地を開拓。講談社出版文化賞ブックデザイン賞ほか受賞。二〇〇五年画素司「点國」gallery TENGOCUを開廊予定。
フィッシュデザイン FiSH design
大橋修(一九七一年生まれ)、落合慶紀(一九六九年生まれ)の二人で一九九八年四月設立。エディトリアル、広告、映画、ファッション、音楽などのデザインを手がける。主な仕事に、雑誌「DUCE」(一八―二五号)、「マリ・クレール」(一六号~)、映画「アメリ」、「御法度」、「LOUIS VUITTON NEWS」、「CELUX」カタログ、二〇〇四年パルコクリスマスキャンペーン・グラフィックデザインなど。
府川充男 Mitsuo Fukawa
一九五一年横浜市生まれ。過激派の活動家から新宿で飲屋をやりつつ雑誌編輯者となって早稲田大学教育学部中退(抹籍)。築地電子活版代表、印刷史研究会『印刷史研究』編輯委員。印刷史、分析書誌学、漢字字体、組版関係の論攷多数。著書に『組版原論 タイポグラフィと活字・写植・DTP』(太田出版)、『聚珍録 近代日本〈文字―印刷〉文化史』(三省堂)、『真性活字中毒者読本』(監修・編著、柏書房)、『本と活字の歴史事典』(共編著、柏書房)ほか。フォント監修『日本の活字書体名作精選』(大日本スクリーン製造)。
フラグメント Fragment co.,ltd.
西山孝司 一九五一年東京生まれ。都立工芸高校卒業後、化粧品会社で広告を制作。一九七九年準朝日広告賞。一九八四年工作舎に入社、ADとして書籍・CD・パンフレット等手掛ける。一九九八年独立、フラグメントを設立し書籍を中心に広範囲なデザインに取り組む。
柳川貴代 一九六五年東京生まれ。目白学園女子短期大学卒業後、印刷会社数社で印刷工程に携わり、広告デザイン事務所を経て一九九一年工作舎に入社。一九九四年から書籍デザインを中心にフリーランス。一九九八年フラグメント設立。日本図書設計家協会会員。
HOLON
一九九七年デザイン事務所HOLON設立。ブックデザインを中心に活動。主な仕事に『安藤忠雄建築展2003』カタログ、『シェル美術賞展』ポスター、『現代思想・臨時増刊号』各種、『別冊宝島Real』等がある。
松田行正 Yukimasa Matzda
雑誌・書籍のデザインを中心に活動。本と本屋をこよなく愛し、一九八五年に自ら出版レーベル「牛若丸」を立ち上げ、こだわりの書籍を年一冊ペースで刊行。 また、クロノジカル・ダイアグラムにも関心が高く、歴史テーマのダイアグラムづくりに挑戦している。近年では、建築のCIサイン計画なども手がけ、「せんだいメディアテーク」、「まつもと市民芸術館」、「みなとみらい線元町・中華街駅プラットフォーム」などに参加している。
間村俊一 Shunichi Mamura
一九五四年兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文科卒業。主な装幀作品に『新校本宮沢賢治全集』「ちくま新書」(筑摩書房)『塚本邦雄全集』(ゆまに書房)『日本の歴史』(講談社)などがある。一九九八年、初の装幀展「本から」を記念して賢治ワールドにまつわる鉛筆画とコラージュをまとめた画集『ジョバンニ』を洋々社より刊行。二〇〇三年装幀展「本へ」。二〇〇一年山猫軒設立、詩歌・俳句・写真などさまざまなジャンルをクロスオーバーさせた雑誌「たまや」を発行している。
三木健 Ken Miki
一九五五年神戸生まれ。一九八二年三木健デザイン事務所設立。デザイン領域を横断的に捉える活動で、情報を感受する人の中に物語性のある風景を創り出す。 主な仕事に世界グラフィックデザイン会議・名古屋のコングレスキット、EXPO 2005 AICHI, JAPANのキャンペーンポスター、日本アイ・ビ-・エムThinkPadのプロモーション、京急百貨店、同和火災、世界環境デーTOKYOのシンボルな ど。主な受賞にJAGDA新人賞、JAGDAベストワーク賞、日本タイポグラフィ年鑑大賞、東京TDC会員銅賞、NY ADC特別賞など国内外で受賞多数。
道吉剛 Gow Michiyoshi
一九三三年岡山県津山市生まれ。桑沢デザイン研究所LD研究科卒。「季刊グラフィックデザイン」の編集制作で勝見勝・原弘両先生のもとで学ぶ。オリンピック東京大会と日本万国博覧会のデザイン計画に従事。一九七一年初のブックデザイン個展(新宿紀伊國屋画廊)。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科講師をへる。桑沢研では二五年ほどタイポグラフィの講義実習を担当。一九八五年日本図書設計家協会を同志と設立。一九九四年八回目のブックデザイン個展(国連大学本部)。二〇〇四年にNHK・TV「技を極める」に出演。現在は、青山劇場の西隣で、デザイン制作にいそしむ。
ミルキィ・イソベ Milky Isobe
東京生まれ。ペヨトル工房で「夜想」「WAVE」などを手がけた後、二〇〇〇年ステュディオ・パラボリカ設立。シリーズものの組版設計や透明感・オブジェ性 の高いデザインとカラーコントロールが身上。一九九三年―九八年「文藝」、一九九六年よりポケモンカードゲームの組版&アートディレクション。二〇〇一年「2minus」創刊、二〇〇三年「夜想」を復刊。二〇〇四年の主な装幀に、飯嶋和一『黄金旅風』、秋山まほ子作品集、蜷川実花『プリンセス』、岩井志麻子他『花月夜綺譚』、桐生典子『眠る骨』、笙野頼子『金毘羅』など。
向井裕一 Hirokazu Mukai
グラフィックデザイン、タイポグラフィ、デジタルパブリケーション、写真に関連する企画・編集・デザインを主なフィールドとする。有限会社グリフ代表。
宗利淳一 Junichi Munetoshi
一九六四年生まれ。グラフィックデザイナー鈴木一誌のもとでアシスタントをつとめ、一九九九年に独立。ブックデザインを中心に多くのページに関わり、そしてこれからも関わり続けたいと思っている。
望月玲子 Reiko Mochizuki
静岡生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。一九八九年より新潮社装幀室に勤務。
森大志郎 Daishiro Mori
一九七一年生まれ。美術展や映画祭カタログ等のエディトリアル・デザインを主に手がける。
矢萩喜從郎 Kijyuro Yahagi
一九五二年山形県生まれ。グラフィック、サイン、写真、アート、建築、評論、出版を手がける。グラフィックではワルシャワ国際ポスタービエンナーレで特別賞受賞(一九八〇年)、金賞受賞(一九九〇年)等がある。第一回原弘賞(一九八八年)、第三回桑澤賞(一九九五年)、第二六回講談社出版文化賞ブックデザイン賞(一九九五年)、第一二回勝見勝賞(一九九九年)等を受賞。
山口信博 Nobuhiro Yamaguchi
一九四八年千葉県生まれ。
山田英春 Hideharu Yamada
一九六二年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。人文、社会系の出版社勤務、デザイン事務所勤務を経て、一九九三年に独立。書籍の装丁を中心に活動している。二〇〇四年、日本書籍出版協会・造本装丁コンクール理事長賞受賞。
鈴木成一 Seiichi Suzuki
一九六二年、北海道生まれ。筑波大学芸術研究科修士課程中退。学生時代から「劇団第三舞台」の宣伝美術を手がける。一九八五年よりフリーのグラフィックデザイナーとして活動。一九九二年、鈴木成一デザイン室設立。一九九四年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。同年、「鈴木成一ブックデザイン展」。
菊地信義 Nobuyoshi Kikuchi
一九四三年、東京生まれ。多摩美術大学中退。広告代理店入社。一九七七年、装幀家として独立。一九八四年、第二二回藤村記念歴程賞受賞。一九八八年第一九回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
著書に『装幀談義』(筑摩書房)『装幀=菊地信義』(フィルムアート社)『装幀=菊地信義の本』(講談社)『樹の花にて』(白水社)『わがまま骨董』(平凡社)『ひんなり骨董』(平凡社)。