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2021年8月に刊行した『現代日本のブックデザイン史』の刊行記念トークイベントを開催する。
編者の長田年伸・川名潤・水戸部功に、青山ブックセンター本店店長の山下優をむかえ、それぞれの視点から出版産業を巡る最前線を語る。
出版産業の来し方行く末を考えるべく、編者3名の極私的視点から、出版産業最盛期である1996年以降のブックデザインをそのスタイル毎に分類配置した『現代日本のブックデザイン史 1996-2020』。ベースとなった雑誌『アイデア』の特集時と変わらず、編者たちのいささか暑苦しい思いをかたちにした。
ところが、折しも2021年夏コロナ禍での刊行となり、読者の反応がまったくわからないまま、気がつけば2022年も半年が過ぎようとしている。これではいかーん! ということで、遅まきながら開催する刊行記念イベントでは、青山ブックセンター本店店長を務める山下優をゲストに迎える。
「やっぱり本をつくりすぎ?」「紙の本に未来はない?」「コロナで状況は悪くなった?」「いやいやまだまだやれることはある?」、本が読者の手にわたる書店こそ「出版と本の最前線」、そこに立ち続ける山下の目にいまの出版産業はどう映っているのか。本と出版をめぐるトークセッション、ぜひお運びください。
―編者代表・長田年伸
長田年伸(ながた・としのぶ)
1980年東京都生まれ。デザイナー/編集者。中央大学で中沢新一の薫陶を受け、春風社編集部を経て、朗文堂新宿私塾でタイポグラフィを学ぶ。日下潤一のアシスタントを務め2011年に独立。
川名潤(かわな・じゅん)
1976年千葉県生まれ。デザイナー。プリグラフィックスを経て2017年川名潤装丁事務所設立。多数の書籍装丁、雑誌のエディトリアル・デザインを手がける。
水戸部功(みとべ・いさお)
1979年生まれ。デザイナー。2002年多摩美術大学卒業。大学在学中より装丁の仕事を始め、現在に至る。2011年、第42回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。