BOOKS
2013/03/12
電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。
久米泰弘 / アイデア編集部

電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。
Published: 2013/03/12
Price: 定価2,200円/2,000+tax jp yen
ISBN 978-4-416-11316-5
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誠文堂新光社創立100周年記念特別企画×電気グルーヴNew Album『人間と動物』発売記念
電気グルーヴ×アイデア 電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。
B5判,並製,214ページ,オールカラー
定価2,000円(本体),特設ページ
2013年3月12日より書店配本開始

お問合せ:誠文堂新光社
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11
販売部:03-5800-5780

電気グルーヴのアルバムアートワークや映像作品など、そのヴィジュアルの制作背景やデザインの着想を探る。ジャケット写真、アーティスト写真、初公開のレコーディング風景、WIREや映像作品のグラフィック、さらに、電気グルーヴとコラボレートしたクリエイターへのインタビュー他、全214ページ・オールカラー。

このヤラレタ感。石野卓球の仕事はいつもデザイナーを悔しがらせる。──スージー甘金

1989年に結成されて以来,日本のポップ・カルチャーとワールドワイドなテクノ・ミュージックのあいだで独自の音楽を発展させてきた電気グルーヴ。娯楽性,諧謔性,批評性が入り交じる彼らの作品世界を支える重要な要素が,アルバムのアートワークやミュージック・ビデオをはじめとするヴィジュアルだ。
コンセプト・メイキングからプロダクションにいたるまで,メンバーとクリエイターたちとの深いコラボレーションから生み出される一連のヴィジュアル作品は,つねに実験精神に満ち,オーディエンスを驚かせ続けてきた。それらは単なる表層的なデザインの問題ではなく,電気グルーヴというプロジェクトのヴィジュアル的表明といえるだろう。
本書では,”電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。”のヴィジュアル・ワークを,メンバーおよび関係クリエイターのコメントによって多角的に解説,検証する。2013年現在における最新作『人間と動物』を起点としてさかのぼるデザイン・トリップは,人・モノ・コトが交差するもうひとつの電気グルーヴ史だ。

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電気グルーヴ

80年代後半インディーズで活動していた前身バンド”人生”解散後,石野卓球とピエール瀧が中心となり”電気グルーヴ”を結成。1991年,アルバム『FLASHPAPA』でメジャー・デビュー。

1995年,ベルリンのレーベル<MFS>からシングル「虹」がヨーロッパ・リリースされたことをきっかけに,海外での活動をスタートする。1997年にリリースしたシングル「Shangri-La」,アルバム『A』は国内で約50万枚の売り上げを記録。同年夏には富士天神山で行われた野外ロック・フェスティバル”FUJI ROCK FESTIVAL ’97″に出演。1998年,ヨーロッパ最大のダンス・フェスティバル”MAYDAY”に出演。同年夏から冬にかけてヨーロッパ6ヶ国をまわるツアーを行う(このツアーを最後に1991年から活動を共にしていたメンバー,砂原良徳が脱退)。

2000年に通算9枚目のアルバム『VOXXX』と,ライヴ・アルバム『イルボン2000』をリリース。

2001年,”WIRE01″のステージを最後に活動休止。それぞれのソロ活動を経て,2004年に活動を再開し,”WIRE04″と”RISING SUN ROCK FESTIVAL 2004 in EZO”に出演。同年12月に,この2本のライヴの模様と,3本のフル・アニメーション・ビデオ・クリップを収録したDVD『ニセンヨンサマー ~LIVE & CLIPS~』をリリース。2005年6月には,スチャダラパーとのユニット”電気グルーヴ×スチャダラパー”でオリジナル・フル・アルバム『電気グルーヴとかスチャダラパー』をリリース。2006年7月には”FUJI ROCK FESTIVAL 06″のGREEN STAGEのヘッドライナーとして出演し,07年10月にその模様を収録した「LIVE at FUJI ROCK FESTIVAL ’06」をリリース。

続く12月5日には約8年ぶりとなるニュー・シングル「少年ヤング」を,そして08年2月に「モノノケダンス」をリリース。4月2日には通算10枚目となるオリジナル・フルアルバム「J-POP」をリリース。その約6ヶ月後の10月15日には,今年2枚目となるオリジナル・フル・アルバム「YELLOW」をリリースする。結成20周年となる2009年年2月4日にはシングル完全生産限定「The Words」をリリース。2月25日には8年ぶりとなった電気グルーヴ ツアー2008 <叫び始まり 爆発終わり>の最終日の模様を収めたライブDVD「レオナルド犬プリオ」をリリース。

そして8月19日には結成20周年記念アルバム「20」(トゥエンティ)をリリースした。

11月18日にはアニメ「空中ブランコ」のオープニングにもなった曲「Upside Down」を収録した同名のシングルをリリース。 そのシングルには,彼らの代表曲「Shangri-La」を砂原良徳がリモデルした「Shangri-La」 (Y.Sunahara 2009 Remodel), 「やりすぎコージー」のオープニング曲となった「やりすぎコージーOP]も収録された。 2011年4月には,ベスト盤「ゴールデンヒッツ~Due to Contract」,これまでのMusic Videoを網羅した映像集「ゴールデンクリップス~Stocktaking」を同時リリース。 2012年4月18日に自身が出演し話題となったLOTTE 「ZEUS THUNDER SPARK 」 TVCF曲である「SHAMEFUL」をリリースし,その後FUJI ROCK FESTIVAL 12,RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012といった夏フェス,4年ぶりの出演となったWIRE12,そして初となるelectraglide 2012への出演を果たした。2013年1月16日にはシングル「Missing Beatz」,2月27日には通算13枚目となるオリジナル・アルバムをリリース。アルバム・リリース同日には5年ぶりとなる全国ツアー”ツアーパンダ2013″もスタートさせる。

アイデア

今年で創刊60周年を迎えるデザイン誌。1953年の創刊以来,国内外のデザインの動向をいちはやく紹介し,日本のデザイン界の発展とともに歩んできた。資料性・批評性の高い記事内容と洗練された誌面デザインによって国際的な評価も高い。多彩なテーマ特集や歴史的デザイナーの特集などを通じ,グローバル化,情報化が進む現代社会におけるデザインのあり方をつねに模索し続けている。