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小豆島にみる日本の未来のつくり方
瀬戸内国際芸術祭 2013 小豆島 醤の郷+坂手港プロジェクト「観光から関係へ」プロジェクト
編=椿昇,原田祐馬,多田智美
A5判,並製,224ページ
定価2,000円(税別)
2013年に行われた瀬戸内国際芸術祭をきっかけに,アートやデザインによって持続可能な社会づくりを模索している「小豆島 醤の郷+坂手港プロジェクト」。本プロジェクトには島外から若い世代のクリエイターが参加し、戸惑い、模索しながらも地元の行政や住民たちと一体となってさまざまな試みを行っている。本書は,その構想から実践と検証,長期的なビジョンを記録・発信することで,日本各地で起こりうる社会的な問題を解決するためのヒントを提示するドキュメントブック。具体的なプロジェクトの解説をはじめ、各クリエイターがどのような思いで取り組み、変化しながら遂行したのかを、当事者による座談会や客観的な視点で綴られた寄稿により伝えている。さらに、芸術祭が終了したあとも続いていくプロジェクトとして、ディレクターの椿昇と企画運営を担う原田祐馬、多田智美によって今後の展望が語られている。
人口分布や産業,地形といった観点から現代日本の縮図といえる小豆島での取り組みは,行政や教育,各種団体・活動の運営者など,さまざまな立場で地域社会に関わる人へ新たな指針を示している。