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特集:かたちをあたえること ひとつのものがつぎのものをうみそれがさらに…
プロセスについての思弁的論考――流転する世界(浮世絵)のレンズを通して
世界的に活躍するクリエイター集団「トマト」の活動や思考の流れを,メンバーのひとりジョン・ワーウィッカーが古今東西の文化を渉猟しながらヴィジュアル・エッセイとしてまとめた充実の144頁。いまのデザインに足りないのはセンスでもコンセプトでもない,愛・知としての哲学だ!
「自著『フローティング・ワールド』を仕上げてから4年が経った。本エッセイ、いや正しくはこの断片の積み重なりは、2009年10 月に出版される『フローティング・ワールド』に付随するものとして書かれた。このエッセイは追記というだけでなく、浮き世というレンズを通して、私の日々 のプロセスとトマト、アンダーワールドそして家族のような友人や仲間とのプロセスに光を当てる試みでもある。」 (本文より)
編著/デザイン:ジョン・ワーウィッカー,和文組版:白井敬尚,協力:吉川徹
ボブ・ギル 答えが導くイラストレーションとデザイン
日本のテクノ同人誌とフリーペーパー 構成+文:高岡謙太郎+ばるぼら
綴じ込みポスター:立花文穂×NIKE SPORTSWEAR
特集:「かたちをあたえること ひとつのものがつぎのものをうみそれがさらに…」プロセスについての思弁的論考――流転する世界(浮世絵)のレンズを通して
編著:ジョン・ワーウィッカー
日本語デザイン:白井敬尚
協力:吉川 徹
収録)
トマト:アンダーワールドの作品
およびその他のコラボレーションプロジェクト
およびタイポグラフィックスへの取り組み
緒言/序論/ウェイポスト/序論と文脈/ライブラリ:参照されつづける百冊/タイポグラフィについて/タイポグラフィへ/描くことに ついて、書くことについて/映像について/トマト/アンダーワールド:可視化されたプロセス/ブック・オブ・ジャム、アートジャム、ブック・オブ・ジャム 2.0/プロセスおよび浮世絵
ボブ・ギル
答えが導くイラストレーションとデザイン
グラフィックデザイナー,イラストレーターとして,1950年代半ばからニューヨークとロンドンを舞台に活動しているボブ・ギルは,独自の着想に基づくデ ザインと対象の特徴を軽妙に捉えたイラストレーションに定評がある。また,自身のデザイン手法を記した参考書や,子供向けの絵本も数多く制作している。
ボブ・ギルはそのような自らの機知と手技を駆使した仕事を通じて,たとえばポール・ランドやブルーノ・ムナーリがそうだったように,古典的な総合性をもったデザインのありかたを提示している。
60,70年代というイラストレーションの隆盛期に活躍しながら日本ではあまり知られてこなかった彼の仕事を,イラストレーションをメインに俯瞰していく。
協力:パージナ
日本のテクノ同人誌とフリーペーパー
構成・文: 高岡謙太郎+ばるぼら
取材&資料協力:渡辺健吾
イギリスで産声を上げたテクノミュージックのムーブメント(セカンド・サマー・オブ・ラブ)の熱狂は,90年代初頭から徐々に日本へ輸入された。だ が情報の少なさゆえにその全容は捉えきれず,不足する情報はミニコミ/フリーペーパーで補われた。これらは手探りで模索するリスナーのための羅針盤である と同時に,日本独自のシーンを作ろうとする人々の草の根的な連絡網としても機能する。
WAVE,CISCO,disk unionなどのレコード屋。33,TOKYO-DO,HEAVEN,binaryなどのクラブウェアショップ。その一角にあるフライヤー置き場。そこに は大小さまざまなクラブイベントのチラシが並び,その紙の山に今回の特集のフリーペーパーがあった。発行者たちは,店頭まで足を運び,店員に声をかけて置 かせてもらっていた。個人から不特定多数へ向けた,文字情報の発信源だった。
綴じ込みポスター
立花文穂×NIKE SPORTSWEAR
協力:(株)シナノ