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GTFの三次元的な仕事 / SCAT スズキエミ / 羽良多平吉スペシャルオリジナルポスター”DAF”idea remix Ver.1.0+2.0 / GRAPH:「ふく蔵」の仕事 / 横尾忠則全著作 / 仲條正義 新作ポスター「春・夏・秋・冬」 / レポート:第3回国際デザイン史フォーラム「画像と文字」 / 連載第7回不可視の言語 ポール・エリマン / 連載第20回デザイン豚よ木に登れ 都築響一 / 新連載 大竹伸朗オリジナルポスター 第一回”歌志内”+”別海” / News + Information別冊付録1 点国オーヴァードライヴ別冊付録2 点国ドライヴィング・レポート表紙 羽良多平吉
GTFの三次元的な仕事
ロンドンを拠点に活躍するデザイン・グループGTF(Graphic Thought Facility)は近年,立体的で完全に物質的なモノのデザインに精力的に取り組んでいる。例えば展示会場デザインの仕事では,LE照明やアルミニウ ム,コンクリートなど様々な素材を試しながら,実験的なデザインを次々と展開。今や彼らの作品とは,新たなアイデアやデザイン手法を見つけださずには生ま れ得ないかのようである。その彼らのここ数年の成果を,巻頭40ページにて紹介する。
http://www.graphicthoughtfacility.com/http://www.mebox.co.uk/
特別付録 羽良多平吉「点国オーヴァードライヴ」
2003年1月,銀座のクリエイションギャラリーG8で開催された羽良多平吉『点国ドライヴ』展が,羽良多本人の手により,本誌別冊の小冊子「点国オー ヴァードライヴ」として再構成された。ますます飛躍的に可能性の広がるデジタル・デザインへのさらなる挑戦として,羽良多は時間の許す限り手を入れ続けた その結果がこの本である。また2冊目の別冊には,羽良多平吉 ,立花文穂,Arico,小関学(前アイデア編集長)の4人による座談会を,詳細な解説付きで採録。のみならず,座談会当日の一晩を克明にレポートしたド キュメントともなっている。さらに本誌表紙および綴じ込みポスターでは,奇しくも最近新譜を発表したばかりのDAFをモチーフにした旧作を新たに蘇らせ た。
SCAT スズキエミ
手書きの鉛筆の線。筆跡。色の滲み。白い絵の具が塗られた下に透けて見える文字の跡。などなど,作品の要である繊細な部分を丁寧に再現。全24ページ + 綴じ込みミニポスター付き。
GRAPH:「ふく蔵」の仕事
GRAPHは「デザイン×印刷」をモットーとし,デザイン会社と印刷会社の昨日を統合させた独自の制作活動を行っている。同社の代表的な仕事の一つに酒蔵「富久錦」のグラフィックイメージがある。「ふ」の文字を図案化したマークやボトルラベルをはじめ,富久錦の伝統や地域性をベースに新たに構築されたそのデザインは,昔からそうであったかのような自然さと親しみを与えている。今回アイデアでは,「富久錦」が近年オープンさせた店「ふく蔵」のためにGRAPHが用意した80種の箸袋を,実物と同種の贅沢な印刷により誌上で完全に再現し収録した。
中綴じ企画 横尾忠則全著作
40年以上に渡るキャリアの中で横尾忠則が出し続けてきた97冊の書籍を全て御紹介。その多彩な内容や形態を時系列に概観することによって,奇形的天才横尾の型破りな創作活動の変遷が露わになった姿を見ることができる。
仲條正義 新作ポスター「春・夏・秋・冬」
今春,第五回亀倉雄策賞を受賞した仲條正義が,その受賞を記念して開催中の展覧会にむけ制作されたポスターシリーズ「春・夏・秋・冬」全4点を,アイデア誌上に収録。
新連載 大竹伸朗オリジナルポスター
約一年半ぶりに大竹伸朗による新作ポスターが登場。表には藤圭子を配した 演歌的旅情溢れる”歌志内”,裏にはミニマルな風景画”別海”。どちらも,かつての大竹にとって思い入れ深い北海道の地名が付されている。
表紙デザイン:羽良多平吉
1947年,東京生まれ。東京芸術大学美術学部工芸科ヴィジュアル・デザイン専攻卒業。70年代初めよりエディトリアル・デザインを中心におおくの書容設 計の仕事を通して若い読者層の支持を得る。95年以降Macintosh DTPに新境地を開拓。21世紀に入りデジタル・グラフィクスのシーンにも影響を与え続ける。79年WXY(ダヴレクシイ),89年EDiX(エディックス)を設立。